早春 初夏
季節の移ろい

再び


2005年 12月 10日

弱々しい陽の光の中を、 突然頬を吹き抜けた風が、
残り少なくなった枯葉をもぎ取ります。
ついこの間まで輝いていた桂や欅には、
一枚の葉も残っていません。


吹き寄せられた落ち葉を、カサカサと乾いた音をさせながら歩きます。
艶やかな紅葉も色褪せて、季節は一気に冬へと向かいます。



見事に紅葉したコナラ

まだ落ちないで残っているマユミの実


ニシキギの実
5月に薄緑色の小さな花を付けていました。
それが、小さな宝石のような実になりました。

ブナも最後の輝きを発します。



2005年 12月 15日

この数日、上空に居座った強い寒気の影響で、
厳しく冷え込み、雪もちらちらしていました。

ここ草遊庭は、書写下ろしが吹くためか、
姫路市街地と比べて、5度近く気温が低くなります。
そんな中で、ヨメナが氷菓子のようです。





紅葉して散り積もった落ち葉も、衰えを隠す厚化粧でしょうか・・・



シモバシラの根元
よく冷え込んだ朝、枯れたこの草の根元の茎から、氷が噴出し、
霜柱となって氷の彫刻を作りだします。
それがこの植物の名の由来です。

シモバシラは、山地の木陰に生える多年草で、
秋に、白い小さな花が、立てに並んで咲きます。
 (草遊庭の四季〜草遊庭の秋 10月 参照)

一度、霜柱が出来ると茎の組織が壊れるので、
それ以後は、大きな霜柱にはなりません。
それも、こんなに見事な霜柱を見たのは今年が初めてです。
初めての寒波で急激に冷え込んだからでしょうか。



2005年 12月 18日

今朝、目覚めると、すっかり明るくなっていて、
雪が積もっていました。

昨夜の草遊庭のクリスマスCDコンサートで、
地上から刺すような寒さに震えながら、
最後のグループを送り出し、家に帰ったのが午前2時で、
その時は、まだ雪は降ってはいませんでした。
どうやら朝方に積もったったようです。


家の裏へ出て、真っ白な小道に靴跡を付けながら、
草遊庭へ向かいました。


    
     
    

 

雪を被ったガマズミ


2005年 12月 22日

更に、この冬最大の寒波とかで、
朝方に一気に雪が降り積もりました。

日本各地で交通網の乱れや停電があり、
スリップや転倒事故も相次いだようです。
皆様の所は大丈夫だったでしょうか?
普段雪の降らない地方での突然の積雪には、戸惑われたことでしょう。


駐車場も真っ白です。
中央の木は紅葉したコナラです。
枯れた葉が枝に付いたままで冬を越します。
左側の栗は、まだ紅葉していません。
    



















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