早春 初夏
季節の移ろい



2005年 6月 24日

ヒゴタイ 
(キク科ヒゴタイ属)
まだ緑色ですが、7月末にはルリ色の球体になります。
かつては九州などでごく普通に見られたそうですが、
現在では阿蘇など、限られた地域にしか残っていません。


2005年 6月 29日

梅雨に入っても暑いだけで、雨が降らないものだから、
草木に元気がありません。
雨が降ればいっせいに咲き出すのでしょうが、
干からびそうな草花がぽつぽつと咲き始めています。


ガンピ
ナデシコ科センノウ属
中国原産の多年草

カセンソウ (歌仙草)  キク科 オグルマ属

ソバナ (岨菜) キキョウ科


2005年 7月 3日

やっと雨が降り出したと思ったら、3日間も降り続いています。
雨を受けて生き生きとした木の枝が、小径に垂れ下がっています。


ヤブカンゾウ
八重咲でよく目立つ朱色をしています。
炎天下に干からびたように咲いていると、暑苦しく感じますが、
雨に濡れて咲き始めるヤブカンゾウは魅力です。

ヤマモモ
街路樹として植えられているところもありますが、
果実は日持ちがしないので、一般には出回りません。
料亭の料理に添えられるのだとか聞きます。
よく熟れて黒味を帯びたものを、1口かじってみると、
少し癖のある甘さが口に広がりました。

ハナクサギ (ボタンクサギ
濃いピンクの蕾が開くと、薄いピンクになります。
枝や葉には強い臭気がありますが、花はいい香りです。

この季節の花はどれも、雨に濡れた姿が魅力的です。
ソバナも雨水に濡れて涼しげです。


2005年 7月 11日

今も雨が降り続いています。
気になっている黄花のツリフネソウが咲きません。

花の少ない季節です。

小さな花を探してシャッターを押しました。


モジズリ

友達に貰って植えたモジズリが、
植えた場所から出てきません。
とんでもないところから
出ているのに気が付きました。


ハギ

雨に濡れた小さなハギの花をアップしました。


2005年 7月 17日

この2〜3日は晴れています。
もう梅雨が明けたような天気です。


キツリフネが、やっと1輪咲きました。
ツリフネソウの赤花と比べると、キツリフネは繊細な雰囲気があります。
木陰で、細い茎にぶら下がった花はを見ていると、暑さも忘れます。
花芽もたくさん付いているので、これから次々と咲いてくれるでしょう。


ヒゴタイの色が瑠璃色になってきました。





オグルマ (小車)




サギソウ
白鷺が舞うような美しい姿です。
微風を受けてゆれています。





2005年 7月 27日

ツリガネニンジン

トキリマメの花
小さな鞘も付いています。

ナツヅタ


2005年 8月 4日

朝から蝉が勢いよく鳴いています。
庭へ入ると、まだ飛行経験の少ない蝉が、ぶつかってきます。
蚊の餌食になりながら、急いでパチパチとシャッターを切ってきました。


キレンゲショウマ
いつまでも蕾のままで、なかなか開きません。






ビナンカヅラ
和名はサネカヅラで「万葉集」にも詠まれています。


キンミズヒキ

白花サクラタデ

ヘクソカヅラ
屁糞葛。可愛い花なのに、
茎や葉の汁に悪臭があるために、
こんな名前が付いたようです。
(牧野富太郎博士が御命名とか)
でも、実際、蔓性植物で何処へでも伸びて、
巻きつく厄介者です。
花の中央が赤く、お灸の跡に似ているので
ヤイトバナとも言います。



白花ツリガネニンジン


2005年 8月13日

ハギ・キキョウ・オミナエシ・アキノタムラソウ等、

秋の草花が咲き出しています。
このところ薄曇りの日が続いています。
まだまだ暑いけれども、秋の気配が微かにしてきました。



       
アキノタムラソウ(シソ科) トウテイラン(洞庭藍)
(ゴマノハグサ科)
日本固有種で、
近畿地方や中国地方の日本海側に
まれに見られるそうです。
名前は中国の洞庭湖の水のような
美しい瑠璃色の花が咲くことから
名づけられたそうです。


オトギリソウ (弟切草)
名前は、この野草から作った秘薬を
他人にもらした弟を、兄が
斬り殺したという平安時代の伝説による。


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